「夜中に母が起き出して、どこかに行こうとするんです…」 「父の夜間トイレの介助で、毎晩2〜3回は起きています」
このような悩みを抱えるご家族は、実はとても多いのです。高齢者の介護は昼間だけでは完結しません。夜間の対応が求められるケースも増えており、特に認知症を患う方や、夜間に介助が必要な方を在宅で介護しているご家族にとっては、大きなストレスや負担になります。
今回は、西尾市で新たに誕生した“夜型デイサービス”という選択肢について、その特徴と魅力をご紹介します。ご家族の介護負担を減らし、安心して日々を送るためのヒントにしていただければ幸いです。
■ 夜間介護のリアルな課題とは?
高齢者の夜間介護には、昼間とは異なるさまざまな課題があります。
認知症による夜間徘徊
夜になると混乱しやすくなり、「家に帰る」「仕事に行く」などと言って外出しようとするケースがあります。これは“夕暮れ症候群”とも呼ばれ、認知症の方によく見られる現象です。
夜間不眠・昼夜逆転
高齢になると睡眠サイクルが崩れやすくなり、夜に眠れず日中に眠ってしまう「昼夜逆転」の状態になりがちです。これがご家族の生活リズムにも大きな影響を与えます。
トイレ・排泄介助
夜間にトイレの失敗が増える、あるいはおむつ交換が必要な方も多く、介護者が深夜に何度も起きて対応しなければならないケースも少なくありません。
ご家族の疲弊と介護離職
夜間の介護が続くと、ご家族の睡眠不足やストレスが慢性化し、体調不良やメンタルの不調、最悪の場合には離職という選択を余儀なくされることもあります。
■ 西尾市で始まった“夜型デイサービス”とは?
こうした課題に応える形で、西尾市に誕生したのが『夜型デイサービス』です。
通常のデイサービスが朝〜夕方の通所であるのに対し、夜型デイサービスは【16時30分〜19時40分】という時間帯に対応しており、夜のはじまりの時間帯に必要な支援を集中的に提供します。
※夜間のお預かりや宿泊サービスには対応しておりません。通所型サービスとなります。
このサービスは、西尾市において初めての取り組みとなっており、地元の介護業界からも注目を集めています。
※水曜日は休業日です。
■ 夜型デイサービスで受けられる支援内容
● 夕食の提供
高齢者の栄養管理は非常に大切です。ご家庭での夕食準備が難しいご家族にとって、栄養バランスの取れた食事を温かい状態で提供できることは、大きな安心材料になります。
● 入浴介助
夜の入浴は体のリラックス効果を高め、快眠を促す働きもあります。ご自宅での入浴が困難な方には、清潔保持と安眠のためにも、夜間入浴サービスは非常に有効です。
※入浴サービスの提供時間は施設のスケジュールにより異なる場合がありますので、詳細はお問い合わせください。
● 夜間レクリエーション
脳トレ・カラオケ・季節のイベントなどを取り入れ、利用者様が楽しみながら交流できる環境を提供します。夜に活動することで、昼夜逆転の改善にも効果的です。
● 健康管理
看護師や介護福祉士によるバイタルチェックや健康観察が行われ、体調の変化にすぐに気づける体制が整っています。
● 送迎サービス
ご自宅までスタッフが送迎を行うため、移動に不安のあるご家庭でも安心してご利用いただけます。
■ ご家族が得られる4つの安心
夜型デイサービスを利用することで、ご家族には以下のようなメリットがあります。
1. 睡眠時間の確保
夜間に起きる必要がなくなり、質の高い睡眠をとることができます。
2. 介護ストレスの軽減
日々の介護負担が軽減され、ご家族自身の体調・精神面の回復が期待できます。
3. 自由な時間の確保
買い物や外出、趣味など、自分の時間を取り戻せるようになります。
4. 安心できるプロの見守り
夜間に特化した介護スタッフが常駐しており、専門的な対応が受けられます。
■ 実際のご家族の声をご紹介
「母が夜中に何度もトイレに行くため、寝不足が続いていました。今は夜だけ通所してくれるので、本当に助かっています。」(50代・女性)
「認知症の父が夜になると不安定になっていましたが、夜のデイサービスに通い始めてから表情が穏やかになりました。」(60代・男性)
「夫と私がフルタイムで働いていて、夜は介護が手薄でしたが、こちらの施設に通ってもらえることで仕事にも集中できています。」(40代・女性)
■ 夜の見守り、そろそろ“プロ”に頼ってみませんか?
介護は、ご家族だけで抱え込むものではありません。
特に夕方以降の時間帯は、プロの力を借りることで、高齢者ご本人にも、ご家族にも“ゆとり”と“安心”が生まれます。
西尾市で初めての夜型デイサービスは、これまで選択肢がなかった時間帯に新しい光をもたらす存在です。
ご家族が「夜も安心して過ごせる」、 利用者様が「夕方の時間を有意義に楽しめる」、 そんな未来を叶える夜型デイサービス。
ぜひ一度、見学や体験をしてみてください。きっと、介護のカタチが変わります。
(見学・体験のご相談は、お電話または公式サイトからお気軽にどうぞ)